更に妊娠後期に入り、赤ちゃんが大きくなってくると
赤ちゃんの重さでお腹は前にせり出そうとします。

そのため余計に腰を引くようになるのです。
Yさん7

Yさまの場合は、今回はじめての妊娠だったのですが
妊娠される前までは左足重心だったようです。

誰でもだいたい、
重心のある足のほうが臀筋、モモ共にこっているものです。

またこれらのコリのために腰痛、
または坐骨神経痛のような痛みが発生してしまうものです。

Yさん8

しかしYさまの場合は何かの具合で、
妊娠してから右足のほうが先に骨盤の反りがなくなってきたようです。

腰の反りがなくなると、
坐骨がより地面に近くなるため結果として
そちら側の足が長くなったようになります。

Yさん9

当然、実際足そのものの長さは変わりませんが・・)
この結果、無意識に腰の反りのなくなった側に乗るようになります。

Yさんの重心が左から右に移ったのはこのためだと考えられます

この、妊娠中の骨盤の変化によりYさんは
気がつかないうちに重心を左から右に変えていたようです。

そして長い年月を経て凝固まった左の殿筋やハムストは、
既に麻痺しているので触られない限り痛みを発しませんが
普段使われていなかった比較的弱い右の殿筋に
急に負担がかかるようになり痛みを発し始めてしまったようです。

妊婦さんの体についていえることは
“まず無事に産んでから考えましょう” というのが
私の基本的なスタンスです。

それは赤ちゃんがいるため、
女性の体で重要な骨盤内側の筋肉をケアできない。
という事実に加え 臨月までにどんどん体の使い方が変わってしまうこと。

そして極めつけは ”産んだらまた重心位置が劇的に変わる” これらの理由のためです。
ですが 本人にしてみれば “こんなに痛くては産むまで我慢できない!”
というヒトだって やはり居るわけです

まごのて庵では、小さいお子さんのいるお母さんや 妊婦さんなど、
“気軽に整体院に来れない”方々のために
極力”自宅で痛みのない身体を維持する方法”をお伝えすることを
モットーとしています

お客さまには 50種以上のオリジナルセルフケアのなかから
“今必要なケア”をピックアップして お伝えさせていただいています。

今回Yさまは 幸運なことに 施術後には痛みがなくなり
「歩けるようになった! これで安心して暮らせます・・」
と喜んでくださいました(^^)

そんな風に喜んでもらえると
これまで積んできた経験も努力も、無駄じゃなかったんだなぁ
と、とても報われる気持ちになります。

これからもますますお母さんと妊婦さんのために 勉強していきたいと思います。