まごのて庵に通ってくださっている70代男性Hさま。
昨年坐骨神経痛のような痛みに襲われて一時期5分以上歩けない状態が続きました。
この「スネの痛み」シリーズは Hさまのからだをケアしていてわかったこと
感じたことをまとめたものです。

Hさまの痛みは、はじめの1週間ほどでだいぶ改善されましたが
最後にスネの痛みだけが残りました。
その痛みをどうケアしたか
そしてどうしてすねが痛んだかを考察してあります。
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脛が痛いひとの歩き方

さて
Hの足がどうなっていたかを考察してみる。
スネが痛む立ち方 前から

前傾タイプの人 前からの図

Hさんの足の図だが
以前からつま先が内向きになってしまっていた。
歩いていてスネが痛むのはこの姿勢のため

ではなぜつま先が内側に入ってしまうのか

つま先内側1

つま先のこんな動き。
ここだけ見ていると足首の働きに見える。
実際

つま先内側2

ざっくりと分けて、ふくらはぎの内側の筋肉で内向きに
スネ側の筋肉で外向きに向けることができる。

でも本当は
つま先内側3

このつま先の動きには、モモの筋肉が大きく関わっている
椅子に座って膝のチョット上のももを
両手で触れながら、つま先を左右に振ってみれば
モモの筋肉が交互に動いているのが分かる。

どこがこっているの?

実際、お客さんの脚は ふくらはぎ内側に強いコリがあった

つま先内側4

でも、それより強烈だったのが内モモ。

これらの筋肉がやっかいなのは
「たくさん使われるからこる」のではなくて
むしろ 使っていないうちにこってしまっている。ということだ

つま先が内向きになっている人の立ち方はこう

前傾タイプの人 前からの図

だから、体重の負荷は常に外側の筋肉(外モモ・スネ)にかかってしまう。

加えて
つま先内側5

図のスネのように伸張されたままでいる筋肉は
動かないでいるときは気がつかなくても
歩き始めると負荷が強すぎてひどければ痛みを発してしまう。

スネをゆるめるためにふくらはぎ内側に狙いを定めて施術
加えてセルフケアの宿題を出して家でも毎日ほぐしてもらった。

その後どうして行ったかはまた後日。
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スネの痛みをとるのに数ヶ月苦労したHさまの
痛みをとる過程の考察をまとめました。
第二弾です。

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痛みが脛だけではとどまらない

スネの痛みをとるためにご来院いただいているHさまですが
三日前の時点での主訴は腰・臀部から脚にかけての痛みでした

坐骨神経痛の主な原因は 腰椎の椎間板ヘルニアか梨状筋症候群よ言われている
ヘルニアがあったとして、それが原因だったら もちろん整体にはどうすることもできない。

でも「梨状筋症候群」といわれる状態なら、痛みを緩和することはできる

梨状筋とは殿筋の外旋筋郡のなかのひとつで
ようするに膝を外に倒したりする時に使う筋肉なのだけど
それがバリバリにこってしまって、硬くなると 坐骨神経を圧迫して
痛みが発生するらしい

というのが今の定説になってる

それのメカニズムが本当かどうかは 医学博士の方々の研究におまかせするとして
実際臀部から脚にかけての痛みは、臀部の外旋筋をほぐすと楽になる
ということで
先々週はそこをメインでほぐしていった

そして次回いらっさyった 臀部からモモまでの痛みは緩和していて
今度の主訴は脛だった

前回よりよりは歩けるようになったけど、ちょっと歩くとスネが痛くて休み休み歩く状態だと。
その時のお客さんの脚の状態を図にしてみた。

スネの痛み 2-1

上から見たイメージ
横から見ると
スネの痛み 2-2

更に全体をイメージすると

スネの痛み 2-3

じつはこういうたち方をしている人は少なくない。

靴がいつも外側から削れてくるっていう方は、
ちょっと足の裏を観察してみることをオススメしたい
親指の付け根の膨らんでいる部分の皮がふにゃふにゃで
逆に小指側ばかり皮が分厚かったらなお注意

今回のこのお客様の場合は 痛みが出たのも
つま先が内向きだったのも 片脚だけだったが
状態は上の図のとおりだった

それで どうなったかは また次回
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スネの痛みをとるのに数ヶ月苦労したHさまの
痛みをとる過程の考察をまとめました。
第三弾です。

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坐骨神経痛に似た痛みから
足全体の痛みにつながり、一時10秒も歩けない状態になってしまったHさま

ありがたいことに 春の陽気と共に徐々に回復しつつある。
これまで約一ヶ月 3日間隔で頑張って通ってくれた。
私もその気持ちにこたえたいから 精一杯考えた

痛みをなくすための筋トレ

Hさんはとても頑張り屋なので セルフケアの宿題を出すと
必ずきっちりやってきてくれる

残念ながら、多少の鈍痛は残っているものの
以前のような激しい痛みで 歩けなくなってしまうことはない。
ウチまで20分かけて歩いて通ってくださっている。

でもこのままいけば あと2週間もすれば完全回復するのでは?
との見込み。

さて
Hさんの足がどうなっていたかを考察してみる。
sune3-1
Hさんの足の図だが
以前からつま先が内向きになってしまっていた。

今回痛みが出た原因はわからないけど
歩いていてスネが痛むのはこの姿勢のため

ではなぜつま先が内側に入ってしまうのか

sune3-2
つま先のこんな動き。
ここだけ見ていると足首の働きに見える。
実際
sune3-3
ざっくりと分けて、ふくらはぎの内側の筋肉で内向きに
スネ側の筋肉で外向きに向けることができる。

でも本当は
sune3-4このつま先の動きには、モモの筋肉が大きく関わっている
椅子に座って膝のチョット上のももを
両手で触れながら、つま先を左右に振ってみれば
モモの筋肉が交互に動いているのが分かる。

実際、Hさんの脚は ふくらはぎ内側に強いコリがあった
sune3-5
でも、それより強烈だったのが内モモ。

これらの筋肉がやっかいなのは
「たくさん使われるからこる」のではなくて
むしろ 使っていないうちにこってしまっている。ということだ

先日書いたとおり、つま先が内向きになっている人の立ち方はこう
sune3-6
だから、体重の負荷は常に外側の筋肉(外モモ・スネ)にかかってしまう。

sune3-8
加えて
図のスネのように伸張されたままでいる筋肉は
動かないでいるときは気がつかなくても
歩き始めると負荷が強すぎてひどければ痛みを発してしまう。

臀部の外旋筋郡が緩んできたら
次はまずスネをゆるめるためにふくらはぎ内側に狙いを定めて施術
加えてセルフケアの宿題を出して家でも毎日ほぐしてもらった。

その後どうして行ったかはまた後日。